陰謀論にダマされるな! という本

2011.10.10

前回の記事に続き、もう一冊、陰謀論否定の立場の本を紹介する。

陰謀論にダマされるな! 」というそのままズバリのタイトルの著書は東京大学大学院卒の竹下節子氏によって書かれている。この本が伝えていることは、陰謀論というのは無根拠で無責任な「噂」や「都市伝説」の類が多く情報の受け取り方には注意しなければいけないということだ。

しかしながら、陰謀論に対して半信半疑の立場のものは、そのことは十分にわかっているのではないだろうか?たぶんこの本を手にするものは、何やら怪しい陰謀論というものの真偽が知りたいためにという人が多いのではないだろうか。半信半疑のものは、それが真実であれ、虚偽であれ、その納得できる理由が欲しいのである。知りたいことはこの本に書かれている内容のもっと先のことだ。

さらにこの本は、陰謀論や終末論のルーツはヨーロッパやアメリカにあるとして、その歴史を長々と説明する。その言葉や文章の言い回しは東大出身のせいか難しく読みにくい。そして、その歴史的な説明は陰謀論を否定するものでも肯定するものでもなく、単なる事実である。本のタイトルから想像して否定の理由を探していたものとしては欲求不満が募ってしまう。

もし、タイトルが「終末論、陰謀論の歴史」だったとしたら何も文句のつけようはないが、「ダマされるな!」と名づけるのであれば、少なくとも否定すべき理由がなければいけないのではないだろうか。